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WLマイクの「周波数計算」の仕組み

メルマガを購読されている皆さん、こんにちは。

ゼンハイザージャパンの新明です💁‍♀️

今回はメルマガ第六弾!ブログ形式でプチ技術情報をお届けいたします📧


目次[非表示]

  1. 1.WLマイクの電波干渉
  2. 2.周波数計算の仕組み
  3. 3.周波数計算不要なWLマイク


WLマイクの電波干渉



まずは周波数計算に必要な要素を見ていくために、私たちの頭を悩ませる電波干渉についてのお話し😨

干渉の原因というのは様々あるのですが、現場で遭遇しやすい3つをピックアップしました!


①外来電波

まず一つ目は外来電波です。これは一番分かりやすいですよね!

自分が使用している周波数と同じ周波数で他の人がWLマイクを使用していたり、LEDパネルや機器の電源などから漏れ出た高周波が自分が使用している周波数帯域に飛び込んできたりするものです。

この場合は周波数を変えることが一番の回避策ですね。


②Spacing(周波数の間隔)

次にスペーシング(周波数の間隔)になります。

下の図はスペクトラムアナライザーで送信機の電波を可視化した画像になります👀

縦軸が電波の強さ、横軸が周波数です。



この場合、送信機は712.000MHzで発砲していますが、712.000MHz「だけ」ではなく幅を持っているのが見て取れますね。(お山のような形🗻)

では1グリッドを100KHzと仮定してお話ししていきましょう。

712.000MHzを発砲している状態で2波目を使用する場合、何も考えずに100KHz離した712.100MHzで発砲するとします。



すると、電波のお山が重なってしまいました。

このような場合は周波数は違えどお互いの電波で干渉を起こしあってしまうのです😖


では、電波のお山が重ならないように今度は400KHz離して発砲してみましょう。



この場合、2つの電波のお山は裾野も被らずに干渉の心配がなくなりました😳

使用する周波数の間隔をどのくらいとるのか、という部分が大切になってきます。


③Intermodulation(相互変調歪)

そして最後の三つ目はインターモジュレーション/相互変調歪です。

インターモジュレーション(長いので以下IMで記載します!)というのは、2波以上の送信機を使用した場合に必ず発生する干渉波になります⚡

簡単な図でご説明します。



2台の送信機を711.000MHzと712.000MHzで発砲したとき、送信機間の周波数と等間隔外側に赤色で記載したIMというのが発生します。

2台の送信機間で発生しているので「2TX IM○」といいます。

2TX IMは、IM 3→IM5→IM7→IM9…と小さくなりながら等間隔で発生しています。

この中で注意するのは一番強く出るIM3です。

送信機が2台の場合は等間隔で干渉波が出るんだな~と簡単に覚えてもらえればと思います!


ここから複雑になってきまして、3台以上発砲した場合は、また別の3台の送信機間で発生するIMというのが加わってきてしまいます。

3台の送信機間で発生するので「3TX IM○」となります。



上の図にある通り、2台の送信機の組み合わせが3種類になるので2TX IM3は6本に増え、加えて3台の送信機が相互に干渉し出てきてしまう3TX IM3という、紫色で記載しているIMまで増えてしまいました。

(ここでは一番強く出るIM3のみを記載しています)

このとおり使用する台数が増えるにつれ干渉波もたくさん出てきてしまうのです。



周波数計算の仕組み



では本題の周波数計算の部分に移りましょう!

周波数計算と言えば、弊社ソフトですとWSM、他社さんですと某WW○などありますが、基本的な考え方は共通となります。

では実際にWSMの画面で見てみましょう!



赤色で囲っている部分が電波干渉の部分でお話ししたSpacingとIMの部分になります。

「Carriers」と書いてあるのが送信機同士の周波数をどのくらい離すのか、「2Tx IM(3)」や「3Tx IM(3)」などはどの種類のIMから送信機の周波数をどのくらい離すのか、値を入れる場所になります。



青色で囲っている部分は機器の周波数範囲「System frequency range」と設定周波数ステップ「Search step」になります。

このように、周波数計算に必要な情報(値)を入力して、計算ソフトが答え(チャンネルプラン)を出してくれる仕組みになっているのです🧮


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周波数計算不要なWLマイク


ここまで周波数計算についてお話ししてきましたが、ゼンハイザーには計算不要なWLマイクもあります。

Digital 6000シリーズとDigital 9000シリーズです!


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これらのシリーズは送信機にIMを発生させない機構を搭載しており、完全な等間隔プランを実現しました🎉

今年はDigital 6000シリーズをみなさまに試していただく機会を増やせるよう計画を練っておりますので、是非SNS等をチェックしてみてくださいね♪




計算に必要なそれぞれの値は、状況によって変えられるお話しはまた別の機会に…

また次回も皆さんと共有できる情報をお届けいたします📧